やる気はあるのに結果が出ない社会人へ

「今年こそTOEICで600点を取りたい」
「転職のために、まずは600点を目標にしている」
こんな思いで参考書を買い、アプリをダウンロードし、時間を見つけて机に向かう社会人の方は少なくありません。
ですがその一方で、「続かない」「何をやればいいか分からない」「やってるのに伸びない」と感じて、挫折してしまう方もとても多いのが現実です。
TOEIC600点は、誰にでも届く現実的な目標です。ただし、正しい努力と現実的な視点を持たなければ、途中で疲れてしまいます。
今回は、私自身の学習経験をもとに、「最初にこれだけは知っておいてほしい」と思う3つの真実をお伝えします。
今、何となくうまくいっていない、またはこれから本気で取り組もうとしている方にとって、この3つを知っておくことは、継続と結果を出すことに役立つはずです。
目次
結論
- TOEIC600点は「楽して」取れる点数ではない
- TOEICの「対策なし」ではスコアは伸びない
- 継続がすべて。ただし完璧主義にならなくて大丈夫
1.TOEIC600点は「楽して」取れる点数ではない
TOEIC600点は、基礎からしっかり積み上げないと到達できないスコアです。
600点というのは、「ちょっと勉強した」「TOEICの対策をした」だけで届くラインではありません。
特に、現在のスコアが300点台や400点台の方にとっては、単語・文法・リスニング・読解、すべての基礎を一通り固める必要があります。
英語がもともと得意な人や、学生時代にしっかり勉強していた人であれば別ですが、学生時代はしっかり勉強してこなかった、しばらく英語から離れていた場合、「1日10分だけで」「〇〇するだけで伸びる」といった甘い言葉には騙されてはいけません。
たとえば、TOEIC250点スタートの方が600点を取るには、目安として800〜900時間の学習が必要といわれています。これは、1日2時間、毎日欠かさず勉強しても1年以上かかる計算です。
もちろん勉強の方法や集中力、記憶力よって差はありますが、短期間で成果を出したいなら、大量の学習時間と質の高い学習の両方を確保する必要があります。
TOEIC600点は、決して楽な道のりではありません。基礎からしっかり学習するために現実的な勉強時間を見積もり、着実に進めていくための計画を持つことが、最初の一歩になります。
👉🏻やることリスト:「〇〇をやるだけ」「○ヶ月で600点」などの甘い情報に流されず、必要な教材を揃えて基礎から学び直す。
2.TOEICの「対策なし」ではスコアは伸びない
TOEIC600点を取るには、「英語力」だけでなく「TOEICの対策」も必要です。
TOEICに限らず試験には必ず傾向があります。
TOEICでは純粋な英語力に加えて、限られた時間の中で問題を素早く処理する力が求められます。
他にも設問パターンへの慣れ、リスニングへの対応など、「英語ができる人」でも、試験の傾向を知り、対策をしなければ点数が取れないことがあります。
文法や単語の勉強だけでは得点力が身につかないのがTOEICの特徴です。
たとえば、リスニングのPart3やPart4では、問題の先読みができるかどうかでスコアが大きく変わります。
リーディングのPart5でも、文法問題で問われることには一定のパターンがあるので、公式問題集やPart5の対策教材で形式に慣れておく必要があります。
ゆっくり考えればわかる問題であっても1問20秒ほどで解答しなければ、時間が足りなくなってしまいます。
英語力だけでなく、「TOEICでスコアをとる力」もセットで伸ばす意識を持ちましょう。
👉🏻やることリスト
- Partごとの攻略法(先読み・時間配分など)を学んでおく。
- TOEIC公式問題集や、形式に特化した教材を使って演習を積む。
3.継続がすべて。ただし完璧主義にならなくて大丈夫
TOEIC600点を達成するには継続が絶対条件ですが、完璧を目指しすぎると挫折の原因になります。
「毎日やらなきゃ」と思い詰めると、1日休んだだけでも自分を責めてやる気を失ってしまう可能性があります。
ですが一番大切なことは「継続すること」であって、「毎日計画通りに完璧に勉強すること」ではありません。繰り返しますが、大切なのは、やめないことです。
多少ペースが落ちたり、計画通りに進められなくても、また勉強を再開できれば問題ありません。
1日30分だけでも3ヶ月続ければ、合計で約45時間の学習になります。週5回を半年でも120時間です。
600点をとるまでの期間は長くなってしまうかもしれませんが、確実に目標に近づいています。
TOEICのスコアを上げている人が、必ずしも毎日計画通りの勉強をやっているわけではありません。
ただ「こつこつと継続すること」を意識しているだけです。
継続することで必ず力がついてきます。それを可能にするのは「弱い自分を許す柔軟さ」と「仕組み化」です。
👉🏻やることリスト
- あらかじめ学習時間を決めておく。(朝食後・通勤中など)
- Studyplusなどで学習記録を残し、やったことが可視化されるようにする。
まとめ:現実を受け入れて前に進む
TOEIC600点は、誰にでも届く現実的な目標でが、「楽して達成できる目標」ではありません。
学習の継続が不可欠ですし、TOEICの対策も必要になります。
この記事でお伝えした3つの現実を最初に理解しておくだけで、挫折のリスクを減らすことができます。
大切なのは、今の自分の状況を正しく把握し、必要な準備と行動を冷静に積み重ねていくことです。焦らずに、自分に合ったやり方で進めていきましょう。
TOEIC600点は、その延長線上に必ずあります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
とみいち